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産業医からの真性団塊ジュニアへのエール

勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書 あ 2-1)
荒井 千暁 / / 幻冬舎
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1、仕事を教えてくれなかった
2、即戦力になれなかった
3、意見を聞いてもらえなかった。一方的だった
4、したいことをやらせてもらえなかった
5、採用面接では『したいことは何か』と詳しく聞かれたが、実際は別の仕事だった
6、職場の雰囲気が悪かった。遊び場と思っている人もいれば、陰湿な言動もある
7、一方的な責任を負わされた
8、ハラスメントを受けた

団塊ジュニアが就職して早々に職場を去る主な理由。。。

「今の若い人たちの労働観が分からない」

超就職氷河期をくぐり抜けてきたにもかかわらず、葛藤の末・・・職場を去り、絶望の果てに就職浪人となる団塊ジュニア世代。
それら団塊ジュニアの・・ある意味「突飛な」職場行動に首をかしげる監理監督者たち。

もはや「若い」とはいえない、30代全般の「生き方と仕事」に悩む団塊ジュニアに対し、産業医でもあった著者が、状況をつぶさに分析し、新たな生き方を提案する、少々の愛情のこもった処方箋。

***

団塊ジュニア世代の私としては、苦い思い出と共に「あぁ、昔こんな時期もあったなぁ・・・」と考えさせられる本でした。

団塊ジュニアの特長なのかわかりませんが、自分の能力を過剰に見積もり、「何故任せてくれないのか?」「何故、こんな仕事しか任せないの?」と・・・社内で必要とされている自分の役割と、自分が抱いている「仕事人としての理想像」のギャップに悶々と悩んだ時期が・・・たしかに私にもあった。

しかし、そんな思いは働いているうちに、薄れ・・・・

組織が自分に何を求めているのか?
自分に何ができるか?

考えるようになるんですよね。。。

情けない話ですが、私も自分の能力を机の上につき置いて、客体として見つめることができるようになるまで少々の時間がかかりました。(今も見れてないかもしれないけど・・笑)

本書ではそのような我々世代の特異な性質に、具体的な手法でもって心の持ち方の「修正方法」を提案しています。
ちょっと読みにくくはあるけど、まあ面白い本でした。




でも・・でもでも、個人的に冒頭の「職場を去る理由」に対して、つい『甘えてるなぁ・・・』と、いう思いを禁じ得ないのですが。。
それは私が「雇われる側」から「雇う側」になった事にともなう心境変化に起因することなのかな?そうであれば、それは経営者の横暴と言うものなのでしょうね。結局、立場が変わっただけで全く成長していないかも・・・(自嘲)

by love_chicken | 2007-10-15 14:17
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